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社長ブログ

【社長ブログ Vol.13】 廃材の「見える化」が、日本の資源循環を変える

アイレックスでは日々、全国からさまざまな廃プラスチックや複合素材が運び込まれます。
使用済みフレコンバッグ、アルミ箔付き複合フィルム、製造工程で発生する端材、
そして新たに取り組んでいる使用済み牛乳パック由来のポリエチレンフィルムなど、
一つとして同じ原料はありません。

現場に立っていると、改めて感じることがあります。
それは、「見えていない資源は、活かすことができない」ということです。
多くの企業では、廃材は「処分するもの」として管理されています。
しかし私たちは、廃材を「次の資源」として考えています。
そのためには、まず廃材を正しく理解することが必要です。

どこで発生したのか。
どのような材質なのか。
どれくらいの量があるのか。
どの程度汚れているのか。
どんな製品へ再資源化できる可能性があるのか。

これらを把握できて初めて、本当の意味でのマテリアルリサイクルが始まります。
アイレックスが取り組んでいるLayerX™も、その考え方から生まれました。
「分離できない」と言われていた複合素材を分離し、資源として再び社会へ戻す。
しかし、優れた分離技術だけでは十分ではありません。
どの原料を、どの品質で、どの工程へ流し、最終的にどのような製品へつなげるのか。
すべてを設計し、データとして蓄積し続けることで、初めて安定した資源循環が実現します。

現在アイレックスでは、Factory DX™の構築も進めています。
設備の稼働状況、生産量、品質データ、原料情報などを一元管理し、
「経験」と「データ」を融合した工場運営を目指しています。
私は、DXとはシステムを導入することではないと考えています。
現場で起きていることを正しく把握し、次の改善につなげること。
それが本来のDXです。

さらに私たちは、RESF(Resource Recycling Share Factory)構想を通じて、
一社だけではなく、業界全体で資源循環を高める仕組みづくりにも挑戦しています。
回収、分離、洗浄、再生、製品化。
それぞれの強みを持つ企業が連携することで、
これまで埋もれていた資源に新たな価値を生み出せると信じています。

そして、その技術や仕組みを実証する場として、X-Lab™も本格的に動き始めています。
牛乳パック由来PEとパルプの分離、自動車部品、アルミラミネート包装材など、
これまで難しいとされてきたテーマにも挑戦しています。
私たちの目標は、「廃材を減らすこと」だけではありません。
資源が循環する社会を、技術と仕組みで実装すること。

そのためには、まず現場を見える化し、資源を見える化し、課題を見える化することが欠かせません。
見えるようになれば、改善できます。
改善を積み重ねれば、技術になります。
技術が社会へ広がれば、新しい産業が生まれます。
アイレックスは、単なるリサイクル会社ではありません。
「あらゆる無駄を、資源へ。」
この理念のもと、資源循環の新しいスタンダードをつくる企業として、
これからも挑戦を続けてまいります。

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