お知らせ・コラム

設備基礎知識 Vol.4 工程設計とは何か?

リサイクル設備を導入すれば、高品質な再生材を安定して生産できる。
そのように思われることがありますが、
実際のリサイクル現場では設備だけで成果が決まることはありません。
同じような設備を導入していても、高品質な再生材を安定して生産できる工場もあれば、
品質のばらつきや処理能力の低下に悩む工場もあります。
この違いを生み出しているのが、「工程設計」です。
リサイクル事業を成功させるためには、設備を見るだけではなく、
工程全体を設計するという考え方が欠かせません。

 


工程設計とは

工程設計とは、処理対象となる素材の特性や目的に合わせて、
最適なリサイクル工程を組み立てることです。
単に設備を配置することではなく、

・どのような順番で処理するか
・どの工程で異物を除去するか
・どのタイミングで素材を分離するか
・どの品質を目標にするか

といった全体の流れを設計することを意味します。
つまり、設備ではなく「資源化までのシナリオ」を設計することが工程設計なのです。

 


なぜ工程設計が重要なのか

廃プラスチックは、同じ材料に見えても状態は大きく異なります。

例えば、

・製造工程で発生する端材
・使用済みフレコンバッグ
・アルミ複合包装材
・紙とプラスチックの複合材料

これらは、それぞれ汚れの程度や素材構成、求められる品質が異なります。
そのため、すべてを同じ工程で処理しても、安定したリサイクルは実現できません。
素材に合わせた工程設計こそが、品質・生産性・コストを左右する重要なポイントになります。

 


アイレックスが考える工程設計

アイレックスでは、工程設計を「設備を並べること」とは考えていません。
最初に考えるのは、「この素材を、どのような資源として再生したいのか」
というゴールです。

その目的に合わせて、

・素材分析
・異物の把握
・分離方法の検討
・洗浄方法の選定
・再生品質の設定

までを一つの流れとして設計します。
設備は、その設計を実現するための手段の一つに過ぎません。

 


複合材料の時代だからこそ設計が重要

近年は、単一素材よりも複合材料の割合が増えています。

例えば、

・アルミとプラスチックの複合材
・牛乳パック由来の紙・ポリエチレン複合材
・蒸着フィルム
・多層フィルム

これらは従来のリサイクル方法では対応が難しい材料です。
だからこそ、素材ごとに最適な工程を設計することが、
これからのリサイクルではますます重要になります。

 


リサイクルは「設備」ではなく「システム」

設備一台だけでは、リサイクルは完成しません。
粉砕、洗浄、分離、乾燥、再生、それぞれの工程が適切に連携し、
一つのシステムとして機能して初めて、高品質な再生材を安定して生産できます。
設備性能だけではなく、工程全体を最適化することが、
持続可能なリサイクル事業につながります。

 


IREXのリサイクルソリューション

アイレックスでは、廃プラスチックを単なる廃棄物ではなく、
「資源」として活用するためのソリューションを提供しています。
現在は、使用済みフレコンバッグのマテリアルリサイクルをはじめ、
アルミ複合材の分離技術や牛乳パック由来ポリエチレンフィルムと紙の分離技術など、
これまで再資源化が難しかった複合材料にも取り組んでいます。
また、設備導入だけでなく、素材分析から工程設計、
工場全体の運用改善まで含めたトータルソリューションを提供しています。

・複合材料分離技術 LayerX™
・フレコン・フィルムリサイクル ReFLEX™
・高品質再生ペレット RePellet™
・工場最適化・データ活用 Factory DX™
これらを組み合わせることで、
・分離精度の向上
・品質の安定化
・コスト削減
・資源化の最大化
を実現します。

 


まずは現状を見直してみてください

今の処理方法は、本当に最適でしょうか。

・その廃プラスチックは資源にならないのか
・工程を見直すことで品質は向上しないのか
・設備の能力を十分に活かせているのか

工程設計を見直すことで、生産性や収益性が大きく改善する可能性があります。

 


ご相談ください

廃プラスチックの処理やリサイクルに関する課題があれば、お気軽にご相談ください。
アイレックスでは、設備のご提案だけではなく、素材分析、工程設計、
設備導入、運用改善まで一貫してサポートいたします。


次回予告

設備基礎知識 Vol.5
設備導入で失敗する企業の共通点

設備選定だけでは成功しない理由とは何か。
リサイクル事業を成功に導くために、
導入前に押さえておきたいポイントを解説します。

 

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