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【社長ブログ Vol.16】 現場が強い会社は、なぜ強いのか

会社が成長すると、数字を見る時間が増えていきます。
売上、利益、生産量、原価、稼働率、歩留まり。
経営にとって、数字はもちろん重要です。
しかし私は、数字だけを見て会社を経営することはできないと考えています。
なぜなら、その数字をつくっているのは、すべて「現場」だからです。
特にリサイクル事業では、そのことを強く感じます。
同じ設備、同じ原料、同じ製造条件であっても、現場の管理レベルによって結果は大きく変わります。
設備を始動する前に何を確認したか。
異音や温度変化に気づいたか。
原料の状態を確認したか。
清掃や点検を確実に行ったか。
小さな違いの積み重ねが、品質、設備停止、生産量、そして最終的には会社の利益にまで影響します。
だから私は最近、改めて「現場管理」の重要性を強く感じています。
アイレックスでは現在、LayerX™による分離、RePure™による洗浄、
ReMaterial™による再生といった複数の工程を運用しています。
さらにX-Lab™での研究開発、新しい設備やプラントの導入、
Factory DX™によるデータ管理など、会社として取り組む領域も広がっています。
事業が高度化すればするほど、設備だけでは会社を強くできません。
必要なのは、設備・人・ルール・データを一つの仕組みとして動かす力です。
例えば、設備に異常が発生したとします。
重要なのは、その設備を直すことだけではありません。
なぜ発生したのか。
事前に兆候はなかったのか。
点検方法に問題はなかったのか。
同じトラブルを防ぐために何を変えるのか。
そして、その経験を次の人へどう残すのか。
ここまで行って初めて、「改善」になります。
私は、失敗そのものをすべて否定する必要はないと思っています。
新しいことへ挑戦すれば、失敗することもあります。
しかし、同じ失敗を繰り返す会社は成長できません。
経験を記録し、原因を分析し、標準化し、次の改善につなげる。
それが組織の力になります。
アイレックスがFactory DX™を進めている理由も、単なるデジタル化ではありません。
設備点検、保全、品質、生産実績、KPI。
これまで人の記憶や経験に蓄積されていた情報をデータとして残し、会社全体の知識へ変えていく。
私はこれを、「現場の経験を会社の資産に変えること」だと考えています。
そして、もう一つ重要なのが人材です。
これからAIやロボット、自動化設備はさらに進化します。
単純作業の多くは、いずれ機械へ置き換わっていくでしょう。
だからこそ、人に求められる仕事も変わります。
言われたことだけを行うのではなく、
考える。
判断する。
改善する。
そして次の仕組みをつくる。
そういう人材が増える会社は強い。
私はそう考えています。
2030年、その先の2045年を見据えたとき、
アイレックスは今よりはるかに大きな会社になっていなければなりません。
しかし、会社の規模だけを大きくしても意味はありません。
技術が強い。
現場が強い。
人が育つ。
仕組みが残る。
その土台の上に成長があるべきです。
経営者が現場を見る。
現場が数字を見る。
そして全員が同じ方向を見る。
その積み重ねが、強い会社をつくるのだと思います。
私はこれからも現場に入り続けます。
なぜなら、会社の未来をつくる答えは、会議室だけではなく、
現場の中にあると考えているからです。
アイレックス株式会社
代表取締役 陳 国