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アルミ箔のリサイクル方法とその効果

アルミ箔のリサイクル方法

アルミ箔の特徴

アルミ箔はリサイクル可能な素材です。適切に処理すれば、何度でも再利用することができます。

 アルミニウムは再生過程でほとんど品質が劣化しないという優れた特徴があります。再生アルミは新品のアルミとほぼ同等の品質を保つことができます。

 

アルミ箔リサイクルの手順

まず、アルミ箔は他のゴミや素材と分けて回収します。 油分や汚れがあるとリサイクルが困難になるので、多少汚れを取り除きましょう。

回収されたアルミ箔は、多くのアルミ製品とともに集積されます。 アルミ箔は非常に軽いため、圧縮して塊状にすることで輸送効率が向上します。

圧縮されたアルミニウムは、リサイクル工場で高温の炉に入れられて溶解されます。この過程で、アルミニウム以外の不純物が除去され、純度の高いアルミニウムが再生されます。アルミは何度でもリサイクル可能な金属で、品質を損なうことなく再利用できるため、この溶解過程で純度が維持されることが重要です。

再生されたアルミニウムは、様々な用途に合わせて新たに成形されます。 リサイクルされたアルミニウムは、再びアルミ箔として利用される場合もあれば、缶、車両部品、建築材料など、他のアルミ製品として利用される場合もあります。 

 

 

アルミ箔リサイクルの効果 

エネルギーの節約

アルミニウムのリサイクルは、新しいアルミニウムを鉱石(ボーキサイト)から精錬するプロセスに比べて、約95%のエネルギーを節約できます。新たにアルミニウムを製造する場合、鉱石から抽出する工程が非常にエネルギーを消費しますが、リサイクルではそのエネルギーはほとんど不要です。

また、新しいエネルギー消費量の減少に伴い、二酸化炭素(CO₂)の排出量も大幅に削減できます。 アルミニウムを生産する際に発生するCO₂量に比べて、リサイクル工程のCO₂排出量は少なく、温室効果ガス削減につながります。

 

資源の保護 

アルミニウムは地球上で限りある資源です。 アルミニウムの原料であるボーキサイトは採掘が必要であり、その過程で環境への負担がかかります。 リサイクルが進むことで、ボーキサイトの採掘量を減らし、自然環境の保護に貢献します。

さらに、リサイクルによって資源が循環し、新たな採掘を抑制することができるため、資源枯渇のリスクを減らすことができます。 

 

 

アルミ箔リサイクルの注意点

汚れや残留物の除去 

アルミ箔には、食品の残りや油が付着していることが多いため、リサイクルに出す前に汚れを落とすことが大切です。処理が困難になったり、リサイクル効率が低下したりすることがあります。 

使用後のアルミ箔は、水や洗剤で軽く洗い、乾燥させてからリサイクルに出しましょう。 特に、オーブン料理や焼き物に使用した後のアルミ箔は、油分や焦げがつきやすいため注意が必要です。

 

複合材の取り扱い

 アルミ箔と紙やプラスチックフィルムを貼り合わせた複合材の場合、多くは可燃ごみとして焼却処理されます。ただし、容器包装リサイクル法では、構成素材の重量比率が最も高いものに分類されるため、注意が必要です。

 

アルミ蒸着品との区別 

アルミ箔複合品とアルミ蒸着品は外見が似ていますが、リサイクル方法が異なる場合があります。照明にかざして透けて見えるものは蒸着品で、握りつぶしても復元性がある方が蒸着品です。アルミ箔は復元性がないので、この方法で簡単に区別できます。

これらの注意点を守ることで、アルミ箔のリサイクルをより効果的に行うことができ、環境保護に貢献できるでしょう。

 

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