お知らせ・コラム

お知らせ

MFR物性検査の勉強会を実施しました

2022年9月9日に弊社第二工場にて、MFR物性検査の勉強会を実施しました。勉強会で行ったことを写真とともに、ご紹介いたします。

そもそもMFRとは?

MFRとは、Melt Flow Rate(メルトフローレート)の略で、溶解状態にある熱可塑性樹脂の流動性を表す数値です。もともとMI(Melt Index、メルトインデックス)とも呼ばれていましたが、現在はISOでの名称でMFRとMVR(Melt Votume Rate、メルトボリュームレート)を使います。

MFRとMVRはどちらも、一定の温度と荷重条件のもと、シリンダ内で融解した樹脂をシリンダ底部に設置された規定口径のダイスから、10分間当たりに押し出される樹脂量を測定して求めます。数値はそれぞれg/10min(MFR)・㎤/10min(MVR)の単位で表示されます。

試験の方法としては、A法とB法の2種類です。

A法:押出物を手動で切り取る(0.1~25g/10minの材料に適用)

B法:自動で時間や距離を測定する(0.1~50g/10minの材料に適用)

MFRの測定を行う意味

プラスチックの押出/射出成形加工は、原料の耐熱温度に応じて条件設定されます。しかし、原料の劣化変質によって、設定された温度での成形加工が困難なケースもあるのです。プラスチック原料のペレット・粉末のMFRを確認することで、従来品と変化がないかどうかを把握することが可能となります。

また、アイレックスでは、さまざまな種類のプラスチック原料を回収してリサイクル加工を行っています。つまり、一般的な樹脂加工とは異なり、同じ素材であっても物性の違うものを扱っているといえるでしょう。このため、より多くの種類のプラスチック物性を測ってデータベース化することで、より品質のよい製品を開発できると考えています。

このほか、今後も衝撃試験・引張強度試験・比重など数種類の検査機器操作方法の勉強会を予定しております。実施後またご紹介いたします。

一覧へ戻る >