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プラスチックリサイクル|企業の取り組みを紹介

プラスチックごみ問題は深刻化しており、企業がプラスチックリサイクルに取り組むことは不可欠です。

プラスチックリサイクルのメリットや具体的な取り組み方法について解説します。

プラスチックのリサイクルとは

プラスチックは、私たちの生活に欠かせない素材であり、さまざまな製品を生み出すために使用されています。

プラスチックのリサイクル率は年々高まっているものの、環境負荷を減らすためには、企業活動で生じる廃プラスチックのリサイクルに取り組むことが重要なのです。

「プラスチックリサイクル」は、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの3種類があり、同じリサイクルでもマテリアルリサイクル(製品へリサイクル)が一番環境に優しいとされています。

・マテリアルリサイクル
廃プラスチックを粉砕し、原料として再利用します。
プラスチックの種類に関わらず使用でき、比較的低コストで実施することができます。

・ケミカルリサイクル
廃プラスチックを化学反応や加熱処理で分解し、再び原料として使用します。
プラスチックの種類によっては、マテリアルリサイクルよりも高品質の再生原料が得られる場合があります。 

・サーマルリサイクル
廃プラスチックを燃やし、発電や暖房に利用します。
分離が困難なプラスチックの再利用として合理的であり、温室効果ガスの削減にも有効です。

マテリアルリサイクルの定義

日本ではサーマルリサイクルはリサイクルの一つと言われている一方、海外での定義は異なります。

燃えやすいプラスチックごみをエネルギーに変えられるという点でサーマルリサイクルにも一定の意義はありますが、欧米基準ではサーマルリサイクル(ENERGY RECOVERY)は、リサイクルに含まれないのです。

海外のプラスチックリサイクル事例として興味深いのが、イギリスで2022年4月1日に開始した「プラスチック税」です。

これはプラごみ削減とリサイクル率向上を目的に導入された税制度で、パッケージ製造業者や輸入業者に対してリサイクル材料の使用量が30%未満だった場合、税金を支払う義務が生じるというものです。

同税の導入により、今後再生プラスチック需要の拡大が見込まれ、プラスチック廃棄物の収集やリサイクルの促進、さらには埋め立てやサーマルリサイクルからの転換が期待できるでしょう。

アイレックスは、欧米基準に合わせてマテリアルリサイクルを推進しております。

プラスチックリサイクルに企業が取り組むメリットと必要性

企業がプラスチックリサイクルに取り組むことで、以下のメリットがあります。

・「環境に優しい企業」というイメージの構築とブランディング

・環境への配慮が伝わることで顧客の信頼を得ることができる

・廃棄物処理のコスト削減につながる

・プラスチックリサイクル事業の社会的需要の高まりに比例して、市場拡大が期待できる

・企業の社会的責任として認識されているので、CSR活動にもつながる

プラスチックリサイクル|企業の事例紹介

プラスチックのリサイクル事例をいくつかご紹介します。

・化粧品メーカー「花王」の事例
プラスチック容器の完全リサイクル化」を目指し、プラスチックボトル自体をなくすという新発想のフィルム容器の開発、容器のコンパクト化、つけかえ用製品の提案、プラボトルレス化の加速などの取り組みを行っています。

・自動車メーカー「トヨタ自動車」の事例
クルリサ~クルマとリサイクル」では、車のライフサイクル全体を考えた省資源とリサイクルを考え、車の部品や材料を同一部品に再利用するCar to Car水平リサイクルの実現を目標に、製品への再生材活用をレベルアップしていく推進取り組みを行っています。

・総合小売業「イオン」の事例
Loop」は、従来使い捨てされていた洗剤やシャンプーなどの日用消耗品や食品などの容器や商品パッケージを、ステンレスやガラスなど耐久性の高いものに変え、繰り返し利用を可能にした新たな商品提供システムを導入しています。

環境対策への機運が高まるなか、企業が環境問題へ取り組むことは、持続可能な未来を実現するためにも今後ますます重要になると考えられます。

アイレックスでは、高度な技術と豊富な経験を生かし、常にお客様のニーズに合わせた最適なリサイクル方法を提供し、社会に貢献しています。プラスチックリサイクルに関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

再生プラスチックは環境に良いの?」では、プラスチックごみの排出量削減のために、再生プラスチック資源についてご紹介しております。

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