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再生ペレットの用途は?廃プラのリサイクルについておさらい

ペットボトルやキャップなどプラスチック製品はリサイクル工程において、再生ペレットとして活用されます。

再生ペレットがどのように生まれ変わるか、興味がある方もいるでしょう。元の素材に応じて、プラスチックパレットやシート、フィルム、食品トレーなどさまざまな製品に再生されます。

今回は、再生ペレットの用途や廃プラのリサイクルの現状について解説します。本記事を読めば、ペレットの使い道や廃プラリサイクルビジネスのトレンドを理解できるでしょう。

再生ペレットとは

ペレットとは小さな固まりを意味する言葉で、廃棄物のリサイクル処理においては主にプラスチックペレットを示します。使用済みプラスチックを破砕・洗浄・融解し、加工に適した形状に細かくカットして生成します。

中間処理を経て再生樹脂ペレットへ

専用機械で中間処理を行うことで、さまざまな製品の素材になる再生樹脂ペレットを製造します。中間処理で使用するのはペレット押出機という機械です。樹脂素材を融解し、複数の異なる素材を混ぜ合わせた後、先端の金型から一定の形状で切り出します。

アイレックスでは、押出機と粉砕機が一体化したカッターコンパクター押出機を販売しています。複数の工程をまとめて再生ペレットを製造できるため、作業員の負荷が少なくて済むのがメリットです。

材料の種類や加工手順などに応じたカスタマイズにも対応しているので、リサイクルビジネスの推進にも役立ちます。

再生ペレットは何になる?

プラスチックの再生ペレットはPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)、PETなど素材によって用途が異なります。

PPの主な用途は物流資材の一つで、段ボールなどの運搬に用いられるプラスチックパレットです。プラスチックパレットは重いものだと数十kgにもなるので、再生PPのマーケットとして非常に大きな規模が見込めます。

PEはもう一度フィルムとして再利用されるほか、建材や農業資材、鉄板のシートなどになる場合も多いです。薄いシートから厚さがあるタイプも作れるので、さまざまなものを包み込めます。

PSは家電製品複写機の部品・雑貨・額縁・クリスマスツリーの飾りなど、非常に幅広い用途がある素材です。PETは中心となる繊維利用のほか、食品トレーや卵パック、PETボトルに使われます。

国内でのプラスチック再生・利用が増えている

近年は国内企業や自治体がプラスチック再生・利用の事業に取り組むケースが増えてきました。

たとえばペットリファインテクノロジーと京都市は、使用済みペットボトルをもう一度ペットボトルとして再利用する「ボトルtoボトル リサイクル事業」を2022年4月から開始しています。本事業は資源のリサイクルと石油由来の原料の使用削減をするのが狙いです。

持続可能な循環型社会の実現が叫ばれている今、リサイクルビジネスは今後の大きな拡大が期待できる領域です。

アイレックスでは廃棄物や原料から、リサイクル素材を製造する資源リサイクル事業のほか、リサイクル事業者様の視点で適切なサプライチェーンを構築するビジネスモデルの構築サポートも行っています。

自社工場での長い経験から、生産性向上や費用削減を考慮した機械プラントの提案も可能です。企業から出た廃プラの持ち込みを検討している方、これから資源リサイクル事業を立ち上げたい方などはお気軽にご相談ください。

資源リサイクル設備事業の紹介」では、ペレットの機械について詳しく紹介しております。

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