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日本のプラスチックリサイクル率は?

はじめ

日本では、プラスチックのリサイクル率はどのように認識されているのでしょうか。実際の数字と、リサイクル率を高めるために必要な取り組みについてまとめました。

プラスチックのリサイクル率

日本のプラスチックリサイクル率は、85%といわれています。内訳は以下のとおりです。

・マテリアルリサイクル…22%
・ケミカルリサイクル…3%
・サーマルリサイクル…60% 

リサイクル率の7割を占めているサーマルリサイクルは、プラスチックなどの廃棄物を高温で加熱し、化学反応や物理的変化を利用して再利用する方法です。そのため、温室効果ガスや有害物質を発生させてしまうというデメリットがあり、環境への負荷が大きく、持続可能な廃棄物管理の観点からは望ましくないとされています。

欧米では、サーマルリサイクルはリサイクルに含まれていません。欧米基準に合わせると、日本のリサイクル率はたったの25%という割合なのです。今後は、サーマルリサイクル率を減らし、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルの割合を増やすことが求められています。

プラスチックのリサイクル率を高めるには

プラスチックのリサイクル率を高めるためには、以下のような取り組みが必要です。

・リデュース(Reduce・量を減らす)、リユース(Reuse・再使用)、リサイクル(Recycle・再生利用)の「3R」を実践し、プラスチックの使用量を減らす
・マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルなど、サーマルリサイクル以外のリサイクル方法を積極的に取り入れる
・プラスチックの分別や回収体制を整備し、リサイクルにつなげる
・プラスチック製品を選ぶ際には、リサイクルしやすい製品を選ぶ

産業界は環境に配慮したプラスチックの設計と製造を行い、消費者はリサイクルへの参加や再利用に積極的に取り組むことが求められます。一人ひとりが行動することでプラスチックのリサイクル率を向上させ、持続可能な資源利用と環境保護を実現することが必要不可欠です。

プラスチックのリサイクル率を高めるためにできること

プラスチックのリサイクル率を高めるためにできることをまとめました。

1. 資源の節約
プラスチックはリサイクルすることで、新たな原料として再利用されるため、天然資源の使用量を減らすことができます。これにより、貴重な資源の節約が促進されます。

2. 廃棄物の削減
廃プラスチックは環境に悪影響を及ぼす可能性がありますが、リサイクルによって廃棄物の量を減らすことができます。これにより、埋立地や廃棄物処理施設の負荷を軽減し、環境への負荷を減少させます。

3. エネルギーの節約
プラスチックのリサイクルは、新たなプラスチックの生産に比べてエネルギーを節約することができます。リサイクルされたプラスチックは粉砕や溶融などのプロセスを経て再利用されるため、生産段階でのエネルギー消費が軽減されます。

4. 温室効果ガスの削減
プラスチックのリサイクルによって温室効果ガスの排出量を削減することができます。リサイクルは燃料や原料の生産に伴う二酸化炭素の排出を減らし、地球温暖化への寄与を抑制します。

プラスチックのリサイクルは資源の持続的利用、廃棄物削減、エネルギー効率の改善、そして地球環境の保護に貢献します。

方法は3つ!廃プラのリサイクルについて解説では、3つの異なるリサイクル方法について紹介しております。

まとめ

プラスチックのリサイクル率を高めるための取り組みを積極的に行い、サーマルリサイクルの割合を減らすことが求められています。また、プラスチック製品を使う消費者自身も、リサイクルにつながるような選択をすることが大切です。

アイレックスでは、欧米基準に合わせてマテリアルリサイクルを推進しています。廃プラスチックのリサイクルについてお困りでしたら、ぜひご相談ください。

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