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廃プラスチックのリサイクル方法は?
産業廃棄物の一つとして「廃プラスチック類」と呼ばれる廃棄物。プラスチックはさまざまな製品で使われていることから、あらゆる分野の排出事業者にとって、適切な理解と処理が必要になります。
ここでは、廃プラスチック類の定義と、処分やリサイクル方法について、詳しく解説していきます。
廃プラスチック類の定義
廃プラスチック類は、廃プラと略称されることもある、さまざまな企業の事業活動にともって生じた、合成樹脂くず、合成ゴム、合成繊維くずなどの固形状または液状の廃プラスチック類の産業廃棄物のことです。
例えば、ペットボトルや食品用トレー、ビニール袋、調味料ボトルなどのほか、ゴム手袋や廃タイヤ、合成ゴムくずなどがあります。素材の大部分にプラスチックが含まれている場合は、基本的には廃プラスチック類に分類される場合が多いでしょう。
廃プラスチックの処分について
2022年4月1日に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラ新法)が施行され、事業活動で排出された廃プラスチック類は一般廃棄物として処理することができなくなりました。
それらは廃プラスチックの処理・資源化のため、産業廃棄物としての処理が必要となります。ただし、事業者の意思や廃棄物の特性などにより総合的に判断されるため、どれが該当するかの最終的な判断は自治体により分かれています。
廃プラスチックのリサイクル方法と注意点
廃プラスチックの処分方法は、大きく3つの方法があります。
1. マテリアルリサイクル
2. ケミカルリサイクル
3. サーマルリサイクル
マテリアルリサイクル
廃棄物を新しい製品の原料として再利用する方法です。
例えば、プラスチックを粉砕・加工して再生プラスチックペレットをつくる方法や、プラスチック廃棄物を溶かして水素や二酸化炭素などの合成ガスをつくり、アンモニアやドライアイスの製造に再利用する方法などがあります。
マテリアルリサイクルを活用することで、限りある天然資源の消費を抑制し、汚染や不純物に関係なくリサイクルできるメリットがあります。
ケミカルリサイクル
プラスチックの成分を化学物質に分解し、原料として再利用するという方法です。
従来のメカニカルリサイクルよりも幅広い種類の廃プラスチックのリサイクルが可能で、埋め立てられるプラスチックの量を減らすことで、プラスチック公害を減らす効果も期待できます。
また、高品質の原料を生産できるため、化石燃料やその他の天然資源の需要も減らすことができます。
サーマルリサイクル
廃棄物を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収し利用するという方法です。
発電や温水に利用したり焼却することでリサイクル可能なため、分離や選別が困難なプラスチック製品が混ざった資源などには合理的なリサイクル法です。
この方法は省エネルギーで、温室効果ガスの削減、天然資源の保護など環境面で多くのメリットがあります。
アイレックスでは、これまで廃棄物とみなされてきたあらゆるものを、ほかの用途に活用する取り組みを行っています。廃プラスチックの処分にお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
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