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ポリエステルのリサイクルの方法は?
「ポリエステル」は、私たちの生活に欠かせないプラスチック素材のひとつですが、どういったものに使われ、どのようにリサイクルされているのでしょうか。
ポリエステルの特性や製品例、ポリエステルのリサイクル方法まで見ていきましょう。
ポリエステルはどんなプラスチック
ポリエステルは、合成繊維の代表的な素材で、代表的なものに「ポリエチレンテレフタレート」があります。これは衣服の半数以上に使われているほか、ペットボトルの原料としても知られています。
ポリエステルはリサイクルできるプラスチックです。
リサイクルされたポリエステル製品は、通常のポリエステル製品と同じように耐久性と耐熱性が高いという特徴があります。
ポリエステルの特徴と製品例
ポリエステル原料から作られた製品は、軽くて耐久性があり、摩耗や腐食に強く、形状を維持しやすいという特徴があります。
代表的な製品例には、衣服や寝具のほかに、ペットボトル、カーペット、ビニール袋、化粧品容器などの人工繊維やプラスチック製品があり、日常生活で広く使用されています。
アパレル業界では、以下のようにリサイクルポリエステルを使用したさまざまな商品が生まれており、環境に配慮した製品を求める消費者への人気が高まっています。
・ユニクロの例
飲み終わったペットボトルから糸を生産して新しい服をつくり、リサイクルの可能性を広げる「ペットボトルから生まれた服」。廃棄物と石油資源の使用量削減に貢献しています。
・ナイキの例
「NIKE FORWARD」では、プラスチックボトルを洗浄して細片に切り刻み、パレットにして高品質の糸で紡いで作られる再生ポリエステルを使用。これにより埋め立てに使われたり水路に流れ込むプラスチックボトルの削減につなげています。
ペットボトルリサイクルの現状
近年、ペットボトルのリサイクルが流行っており、使用済みペットボトルの資源争奪戦が繰り広げられています。
以前までは、繊維(ポリエステル)にするために海外へ輸出されることがほとんどでした。
それがSDGsなどの環境問題を理由に、大手飲料メーカー等が「ボトル to ボトル」(使用済みペットボトルから再度飲料用のペットボトルを作ること)を始めたことで、争奪戦が過熱しました。
そのため一時は、再生ペレットの買取価格が値上がりして、「バージン材」とよばれる、石油から作られるプラスチック原料よりも価格が上がりました。
これは、自動車業界でみられる「新車よりも中古車の方が高くなる」現象に近いものです。
アイレックスでのリサイクル方法
ペットボトルは、ボトルのボディ部(中心)、キャップ部分、ラベル、飲み口部、ボトル底部に分類されます。ボトル to ボトル工場では、ボトルのボディ部以外は、混在した状態で廃棄処分されるため、リサイクルされていません。
アイレックスでは、その廃棄される混在した状態(ゴミ状態)のものを有価で引き取り、新たな資源として活用しているのです。
リサイクルプロセスは、以下のような流れで行います。
大手ペットボトルリサイクル業者様よりボトル本体のクリアな部分が取り除かれた3種類(ペットボトル+キャップ+ラベル)の樹脂が混ざった物を引き取る
→ 材質ごとに仕分作業(比重分離・風力選別)・洗浄作業を行い、プラスチックの再生原料を製造
詳しくはペットボトル混合品リサイクルプロセスをご覧ください。
ペットボトルのリサイクルにご興味があるという方は、お気軽にお問い合わせください。
「環境にやさしい再生プラスチック製品を取り入れよう」では、再生プラスチック製品の定義、国内外の再生プラスチック製品事例についてご紹介しております。