お知らせ・コラム
今さら聞けない「3R」について
限りある資源を守り循環型社会を構築するために「3R」の取り組みが推進されています。ごみ問題は地球環境を脅かす国際問題で、近年では3Rから4R、5Rへとごみを減らすために意識すべき行動指針が示されています。
この記事では、今さら聞けない「3R」から新しい考え方である「4R」「5R」まで、ごみを減らすために意識すべき行動について解説していきます。
「3R推進ルール」では、3R推進ルールについて詳しくご紹介しております。
3Rとは?
3Rとは、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つの頭文字を総称したものです。
3Rは、どれも循環型社会を構築するために重要な取り組みといえます。
Reduce
「減らす」という意味で、ごみの量をできる限り減らすことをいいます。製品を製造する際に使用する資源の量を減らしたり、耐久性を高めることでごみを減らしたりする取り組みです。
Reuse
「再利用」という意味で、資源を使用した製品を捨てずに繰り返し使用することをいいます。故障した製品を修理したり、古本やリサイクルショップを利用したりする取り組みです。
Recycle
「再循環させる」「再生利用」という意味で、ごみを資源として再生利用して、原材料やエネルギー源として有効利用することをいいます。再生古紙を製造したり、使用済みの製品を回収したりする取り組みです。
3Rは、Reduce、Reuse、Recycleの順で優先順位が付けられます。まずは、ごみを減らすReduce、できる限りごみを出さないReuseを実践したうえで、それでもごみとなってしまったものはRecycleするという順番で考えます。
「プラスチック資源循環促進法が目指す「3R+Renewable」とは?」では、環境省が目指す「3R+Renewable」という考えについてご紹介しております。
3Rから「4R」へ
3Rの発想は、1980年代に生まれたと言われています。しかし、3Rが注目され世界に広く浸透されるようになっても、地球温暖化や大気汚染、海洋汚染などの環境問題はより深刻な状況となっています。
そのため現在では、3Rに4つ目のRとして「Refuse」(リフューズ)を加えた4Rの考えが世界に広まってきています。
Refuse
「断る」という意味で、使い捨てプラスチックなどごみを発生させる製品の利用・購入を断り、ごみを出さないことをいいます。エコバックを使うことでレジ袋を使わないなどの取り組みです。
ごみを減らすための「5R」とは?
4RにRepair(リペア)を加えたものが5Rです。5Rは、4Rをさらに進めた考え方ですが、最終的な目的はごみを減らして循環型社会を構築することで、3Rの段階から大きく変わるものではありません。
Repair
「修理する」という意味で、壊れた製品を捨てるのではなく修理してできる限り長く使うことをいいます。洋服や家具をリメイクする、お店の修理サービスを利用するなどの取り組みです。
循環型社会を構築し地球の環境問題を解決するには、一人ひとりが5Rを意識することが重要です。まずは自分で実践できることから5Rに取り組んでみませんか。