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COP26閉幕、結果やプラスチック資源循環促進法との関係をわかりやすく解説
2021年11月13日に閉幕したCOP26。約130ヶ国の代表による2週間の協議が続き、やっと決着がついたというところです。今回のCOP26の結果は、私たちの生活にどのような変化をもたらすのでしょうか?弊社・アイレックスも関わるプラスチック資源循環促進法との関係についても解説いたします。
COP26とは
COP26とは、「国連気候変動枠組条約第26回締約国会合」の英語訳の頭文字をとったものです。今回の会合はイギリスのグラスゴーという場所で行われました。新型コロナウイルスの世界的感染拡大によって、1年遅れでの開催となったCOP26。
2015年に行われたCOP21による「パリ協定」を基に、「世界の平均気温の上昇を産業革命前から1.5℃に抑える」ことを会議の目的としています。
パリ協定締結以降、すでに各国は脱炭素などに取り組んでいますが、COP26の直前に発表された報告書には「各国が2030年までの目標を達成しても地球の平均気温は2.7℃上昇する」と書かれています。この報告書を受けて、COP26ではさらなる目標設定が必須と考えられてきました。
「温室効果ガス削減目標、危険回避には不十分」というこちらのコラムでも、各国の温室効果ガス削減目標について解説しております。
「グラスゴー気候合意」に盛り込まれた内容
COP26において各国代表が話し合った結果は、「グラスゴー気候合意」にまとめられました。大きく2つのことが記されています。
・温室効果ガス削減の強化(各国の2030年目標の見直し)
・石炭火力発電の段階的削減
COP26では、いかに世界の平均気温の上昇を抑えるかを軸に話し合いが行われました。各国は2030年目標よりも厳しい目標値を設定し直すことを求められ、温室効果ガス排出の大きな要因である石炭火力発電を段階的に削減することを決めました。
石炭火力発電については、イギリスなどが段階的「廃止」を求めましたが、中国・インドなどの反対により「削減」という表現にとどめています。
プラスチック資源循環促進法との関係
グラスゴー気候合意には具体的にプラスチックについての言及はありません。しかし、各国が脱炭素化を進めなければ、平均気温の上昇は抑えられないのが現状です。
日本では、2022年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行されます。これによって廃止されるのは、プラスチック製フォーク・スプーン・ナイフ・マドラー・ストロー・ヘアブラシ・櫛・剃刀・シャワーキャップ・歯ブラシ・ハンガー・衣類用のカバーという12品目の無償提供です。
今後、プラスチック製品は植物由来の素材に切り替わったり、プラスチック製造業者には廃プラスチックの自主回収・再資源化などが求められたりするでしょう。
アイレックスでは、ホテルで使用済みのヘアブラシ、歯ブラシを回収し、再生ペレット化のプロジェクトを取り込んでおり、今後のプラスチック業界の動きを注視するとともに、資源有効活用のためにプラスチックのリサイクルに力を入れていきたいと考えています。