お知らせ・コラム
廃プラスチックの処分費の相場
廃プラスチックの処分費の相場を知ることは、事業活動を行う上で大変重要です。
事業者は、処分費の安さだけでなく、法や規制を遵守した適切な処理業者を選択することも大切な責務です。
ここでは、廃プラスチックの処分費の相場や費用を安くする方法、処分の際の注意点を紹介します。
廃プラスチックの処分費はいくら?
全国の廃プラスチックの処分費の相場は、次の表のとおりです。
なお、処理業者や廃棄物の保管状況によって処分費は異なるため、注意が必要です。
地域 | 平均費用(1トン当たり) | 最高費用(1トン当たり) | 最低費用(1トン当たり) |
北海道 | 55,000円 | 100,000円 | 7,000円 |
東北 | 53,000円 | 99,000円 | 7,000円 |
関東 | 56,000円 | 110,000円 | 7,500円 |
甲信越 | 50,000円 | 90,000円 | 7,500円 |
北陸 | 52,000円 | 99,000円 | 6,000円 |
東海 | 53,000円 | 100,000円 | 6,000円 |
関西 | 54,000円 | 99,000円 | 7,000円 |
中国 | 53,000円 | 98,000円 | 7,000円 |
四国 | 56,000円 | 105,000円 | 7,500円 |
九州 | 55,000円 | 110,000円 | 7,500円 |
全国の廃プラスチック処分費の相場は、1トン当たり、平均で50,000円~56,000円、最高費用は110,000円、最低費用は6,000円~7,500円です。
処理費用を安くする方法
処理費用を安くする方法としては、次の3つです。
可能な限り分別する
可能な限り廃棄物を分別しておくことで処理費用を安く抑えられます。
廃プラスチックの他の廃棄物が混合していると、回収する際に単価の高い廃棄物の種類が適用されるため、コスト高になります。
分別しておくことで、廃プラスチック単体の単価で算出するため、処理費用を安くできるのです。
処理業者を相見積もりする
複数の処理業者を相見積もりすることで、処理費用を安くできます。
全国の廃プラスチックの処分費でも紹介したように、処理業者によって処理費用が異なるため、1つの処理業者に見積もりを依頼するだけでは、適正な費用が見つけられません。
複数の処理業者に相見積もりを依頼すれば、処理費用の比較検討ができ、適正な金額が選べます。
発生する量を減らす対策を行う
廃プラスチックが発生する量を減らすことも、処理費用を安くするためには大切な方法です。
特に事業活動で発生する廃プラスチックは、生産工程によっては多量に発生する場合もあるため、設備や運用の見直しにより発生量を抑えることを考えることも大切です。
設備投資や運用コスト面で初期費用が必要ですが、長期的に見れば、費用対効果が高くなる可能性もあるため、検討の余地はあるといえます。
廃プラスチックを処分する際の注意点
廃プラスチックを処分する際の注意点は2つです。
・処理業者の選定
・処理費用が見合っているか確認
それぞれの注意点について解説します。
処理業者の選定
処理業者の選定は、廃プラスチックを処分する際には大変重要なポイントです。
処理業者の選定を誤ると、高額な処理費の請求や違法な処理により事業者の責任まで訴求される可能性があり、多大なリスクを生じます。
価格の安さで判断せず、自治体が認めた許可証があり、最終処分までマニフェストでしっかり管理している業者を選ぶことが大切です。
処理費用が見合っているか確認
処理費用が見合っているか確認しておくことが2つ目の注意点です。
廃プラスチックの処分は、リサイクルや環境保護を考慮した上で、品質に応じた処理費用になっているか考慮して業者を選ぶ必要があります。
廃プラスチックの量や積み込み費、運搬費、処理費などの内訳が記載されており、全体的な処理費用として適正か確認しておくことも大切です。
廃プラスチックのリサイクル
廃プラスチックのリサイクルは、種類や用途に応じて選別し、適切に処理しなければなりません。
単一の素材は個別に保管、回収し、複数の混合物は粉砕後に素材別に選別するといった工程があります。
排出事業者は、持続社会への貢献やコンプライアンス遵守の観点から、廃プラスチックの適正な処分の取組みが必要不可欠だといえるでしょう。