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オフィスのクリアファイルをリサイクルしよう:コストと環境負荷を同時に減らす方法
日々の業務で当たり前のように使われている「クリアファイル」。資料配布や保管に便利な一方で、大量に使われ、破損や不要となった際にはその多くが廃棄されています。しかし、適切な方法でリサイクルすれば、廃棄コストの削減と環境負荷の軽減が同時に実現可能です。
本記事では、オフィスにおけるクリアファイルのリサイクルについて、その課題と具体的な対策を解説します。
クリアファイルの使用実態と廃棄の課題
オフィスにおけるクリアファイルの使用量は意外と多く、月間で数百枚単位にのぼる企業も珍しくありません。しかもこれらは、以下の理由で短期間のうちに廃棄されがちです。
- イベントや会議で配布された資料用ファイルが使い捨てになる
- 印刷物と一緒に回収され、分別されずに廃棄される
- ファイルが破れたり汚れたりして使い回せない
こうした使い捨ての習慣は、廃プラスチックの増加を招き、処分コストや環境負荷の要因となっています。
リサイクル可能な素材かどうかの見極め
クリアファイルは主にポリプロピレン(PP)製であり、適切な処理を行えばリサイクルが可能です。しかし、次のような条件を満たす必要があります。
判別項目 |
内容 |
リサイクル可否 |
素材表示 |
PPまたは#5表記あり |
○ |
印刷・コーティング |
印刷が少ない、透明なタイプ |
○(条件付き) |
ラベル・シール付き |
ラベル類は除去可能かどうか |
△〜× |
特に紙素材との複合タイプや、印刷が厚く剥がれにくいタイプは、リサイクルが難しくなるため、廃棄時に注意が必要です。
回収・買取の具体的ステップ
クリアファイルを効率よくリサイクルするには、以下のステップを実行すると効果的です。
- 社内での分別ルールの制定
「透明PPファイルのみ」「印刷の少ないもの」といった選別基準を設けます。 - 分別・保管用の専用ボックスを設置
不要になったファイルを収集する場所を明確化し、回収を習慣化します。 - リサイクル業者との連携
素材や状態に応じて、買取可能なケースもあるため、事前に業者へ確認します。 - 定期的な回収・処理
月1回などの頻度でまとまった量を回収することで、効率的な処理とコスト削減が可能です。
オフィスでのクリアファイル分別・リサイクル施策のポイント
多くのオフィスでは、透明なPP製クリアファイルが大量に使用されていますが、適切に分別されずに可燃ごみとして処分されるケースが少なくありません。これを改善するには、以下のような施策が有効です。
- 「透明なPP製クリアファイル」のみを対象に分別回収を行う
- 専用回収ボックスを各フロアに設置し、定期的に回収
- 地域のリサイクル業者と連携して再資源化を進める
これにより、廃棄コストの削減やCO₂排出量の低減が期待できるほか、社員の環境意識向上にもつながります。さらに、成功事例をきっかけに、他のオフィス用品へのリサイクル展開にもつなげやすくなります。
環境経営への効果と今後の可能性
クリアファイルのリサイクルは、単なるコスト削減策にとどまらず、環境経営の一環として企業価値の向上にも貢献します。
- 環境報告書でのPR材料に
- 廃棄物管理の透明性が向上
- SDGs(持続可能な開発目標)への貢献
今後は、リサイクル材を使用した再生クリアファイルへの切り替えや、循環型オフィスづくりの一歩として、他の文具・消耗品との連携も期待されます。
まとめ:身近なクリアファイルから始める環境対策
オフィスで大量に使われているクリアファイルは、適切な分別とリサイクルを通じて、コスト削減と環境配慮の両立が可能です。まずは素材の確認と社内ルールの見直しから始めてみましょう。
アイレックス株式会社では、プラスチック製品の買取・再資源化に関するご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。