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ラニーニャ現象で寒い冬
今年の冬はラニーニャ現象の影響を受けると予想されています。ラニーニャ現象は異常気象をもたらすもの。いつもとは違う冬になるとは思っていても、実際にどういった影響を受けるのかを知っている方は少ないかもしれません。そこで、ラニーニャ現象の影響を受けると、冬の天気がどのようになるのかについて解説します。
ラニーニャ現象とは
ラニーニャ現象とは異常気象の1つ。太平洋赤道域周辺の海面水温が平年よりも低い状態を指します。反対に、同じ水域の温度が平年よりも高い状態は「エルニーニョ現象」です。どちらもおよそ1年近く続く現象で、数年おきに発生します。
ラニーニャ現象が起きると、インドネシア周辺の海上に積乱雲が発生しやすくなります。この影響で、台風の発生場所が平年よりも西にずれたり、発生から消滅までの寿命が短くなるのです。
ラニーニャ現象の冬に注意したいこと
2022年は、日本では冬の終わりまでラニーニャ現象の影響があると予測されています。冬のラニーニャ現象の特徴は以下の通りです。
・平年よりも厳しい寒気に見舞われる
・積雪量が増える
実際に、2021年12月末には滋賀県で記録的な大雪が観測されました。年明け後は北陸でも大雪が降り、車が立往生するニュースが報道されています。大雪だけでなく記録的な寒さも心配です。みんなが暖房をつけることで、電力不足になる可能性もあります。
アイレックスの工場がある茨城県桜川市は普段雪が降らない地域ですが、今年は雪が降りました。雪に慣れていない地域での積雪は転倒などの恐れもあります。
2月まで大雪と厳しい寒さという傾向は続きますので、注意したいですね。
ラニーニャ現象は地球温暖化と関係ある?
「異常気象」と聞くと、「地球温暖化が原因なのでは?」と、思われる方も多いでしょう。実は、エルニーニョやラニーニャが地球温暖化によってもたらされているのかどうかについては、専門家によっても意見が分かれています。異常気象は風や気圧などさまざまな要因が重なって起きるからです。
しかし、干ばつや台風の上陸回数の増加、夏の酷暑などはやはり地球温暖化が原因と考えられています。少しでも地球温暖化を食い止めるために、温室効果ガスの排出を減らす努力が必要です。