お知らせ・コラム
「成形端材の粒度が揃わない」「押出前の材料が大きすぎて不安定」現場課題を解決する新提案──高速粉砕機。
廃プラスチックを微細化し、再生加工の効率をさらに高める── 本日は、アイレックスが開発した専用粉砕システムをご紹介します。
本粉砕機は多くの生産ラインで、シュレッダーの後段に設置され、二次破砕用途としても使用されています。シュレッダー後の二次破砕や成形不良品・ランナー処理に適しており、材料を安定して6〜20mm以下に粉砕することで、再生工程(洗浄・押出造粒)へスムーズにつなげます。
さらに、本体両側に標準装備された耐摩耗板や、刃ローラー・定刃周囲への耐摩耗層の溶接施工により、ガラス繊維入り廃材や砂を含むフィルムなど摩耗の激しい物料にも対応可能です。
高速粉砕機 – 高耐久・高効率の生産ライン向けソリューション
技術特徴
- コンパクト設計で省スペースを実現
- 傾斜式の上下開閉ボディにより、刃の交換が容易
- 油圧駆動によるホッパーおよびボディ開閉装置で、メンテナンス性向上
- 高安全係数の軸受を採用し、軸受損傷のリスクを低減
- 高精度に加工された主軸(前置V型主軸を標準装備)
- 主軸両端に交換可能な耐摩耗板を装備
- 標準機にはエア搬送装置の搭載が可能
- CE安全基準に適合したシステム設計
高速粉砕機を使用するメリット
①材料粒度の均一化による作業性向上
スクリーンによる粒度調整できます。原料の大きさが揃うことで、搬送・保管・取り扱いが容易になります。輸送中の偏りや詰まりが減り、生産ライン全体の効率も向上します。
② 再生ペレットの品質安定
均一な粒度の材料は溶融加工や再形成時に均等に熱や圧力が伝わり、再生ペレットの品質を安定させます。これにより、最終製品の物性や歩留まりが向上します。
③ 添加物の付着性向上と製品品質改善
粉砕によって原料の表面積が増え、着色剤や安定剤などの添加物が均一に付着しやすくなります。その結果、製品全体の品質と外観の均一化が実現します。
処理能力・仕様
1.処理能力・仕様概要
項目 |
内容 |
設備名称 |
高速粉砕機 |
用途 |
プラスチック、フレコンパック |
生産能力 |
500–700 kg/h(素材や設置環境により変動) |
出料サイズ |
80mm以下 |
設備構成 |
投入コンベア+高速粉砕機+排出コンベア |
2.高速粉砕機の主な仕様(サンプル:GXC800)
- 外形寸法 (L × W × H):2166 × 1802 × 3141 mm
- ホッパー開口部 (L × H):752 × 820 mm
- ロータ径:Ø 502 mm
- ロータ長さ:816 mm
- 回転数 (RPM):520
- スクリーン孔径:Ø 12 mm
- 可動刃枚数:5 × 2
- 固定刃枚数:1 + 2
- メインモーター出力:55 kW
- 油圧ユニット出力:1.5 kW
- 重量:約 4103 kg
3. 仕様図
安心のアフターサポート
- 電装および機械本体には1年間の製品保証付き
- 刃物・スクリーン・ベルトなどの消耗品も国内在庫を常備
- 据付・メンテナンスも対応可能です(要相談)
お問い合わせ
「この材料も粉砕できる?」「動画で動作を見てみたい」「導入を検討中」「もっと詳しく知りたい」などなど……
──そんな方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
- 電話:03-6260-9300
- FAX:03-6260-9301
- Email:dm-group@irex.co.jp
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シェアファクトリーで廃材を資産に。
IREXは「技術革新」と「環境保護」を理念に掲げ、廃プラスチックや副産材を有効活用する新しい生産形態として シェアファクトリー の概念を推進しています。各社の端材や副材料を単なる廃棄物として処理するのではなく、共同で回収・再生加工することで、資源の有効活用とコスト削減を両立します。
つづき:
破砕システム