お知らせ・コラム
10年以上自社稼働で実証された 押出設備「HXSJ150-DNM」

アイレックスは、ただ設備を販売する会社ではありません。
「製造現場の実務に精通したノウハウ」 と、
「マテリアル・リサイクルに必要な工程すべてを一貫支援できる技術」を
併せ持つマテリアルリサイクルのトータル・ソリューション企業です。
その中でも、10年以上にわたり自社工場の中心として稼働し続けている
押出プラントがHXSJ150-DNM 押出ライン です。
本コラムでは、この押出ラインが “なぜ現場で選ばれ続けるのか” を、
技術的・実務的の両面から詳しく解説します。

■ 再資源化を「現場レベルで確実に実現」
HXSJ150-DNMは、以下のような 難処理素材の再生に強み を発揮します:
- 使用済みフレコン(PP/PE)
- アルミ蒸着フィルム
- PE/PP印刷フィルム
- 多層・ラミネートフィルム
- 水分・揮発分・印刷インク残渣を含むフィルム類
これらを10年以上安定して再生し、
国内外へ高品質の再生ペレットとして供給してきました。
アイレックスは、「使いにくい素材を、使える素材に戻す技術」 を蓄積しています。

■ クライアント専用仕様を構築できる押出ライン
HXSJ150-DNMは、単なる汎用設備ではありません。
クライアントの原料・歩留まり・品質基準に合わせて、
スクリュー設計・濾過構成・温度プロファイル・回転数・ペレット方式を
最適化できるプラットフォーム型の押出システム です。
- 代表的なカスタマイズ項目
- 原料特性に応じた スクリューピッチ・圧縮比の変更
- 異物量に合わせた 濾過面積・メッシュ設定
- 生産方式に応じた ストランド/水中カットの切替
- 前処理ライン(粉砕・洗浄・脱水)との ワンライン構築
- 特殊用途向け 脱ガス強化版 の提供
単なる「設備販売」ではなく、クライアント課題に合わせた総合提案ができるのは
10年以上、自社で押出ラインを稼働し続けてきたアイレックスならではの強みです。
■ “難処理系フィルム”を安定化する設計
- 親機スクリュー(150mm/L/D 30:1)
- 深溝設計でフィルム原料の安定噛み込み
- 過剰な剪断を避ける圧縮比設計
- 窒化処理(900HV以上)で高耐摩耗性
- 揮発分を抜くベントゾーン構造
- 子機スクリュー(150mm/L/D 12:1)
- 濾過後のメルトを再均質化
- ペレット化に最適な圧力レンジを生成
- 二段構造により、生産安定性が大幅向上
■ 二段脱ガス構造
揮発分・水分を多く含むフィルムは品質が不安定になりがちです。
HXSJ150-DNMは
ベント×2 + 真空ポンプ×2(5.5kW×2) の二段脱ガスシステムにより、
- 黒点
- 異臭
- ピンホール
- 物性低下
を抑制し、安定した透明度・品質を実現します。
■高性能濾過システ
ダブルピストン式スクリーンチェンジャーにより、
- 高濾過面積(約3,000cm²)
- ライン停止なしで交換
- 異物量の多い原料でも長時間安定
という高い濾過性能を実現。
特に フレコン原料・蒸着材 のように
異物混入率が高い原料で真価を発揮します。
■ストランド/水中カット対応
- 透明性・形状重視 → ストランド方式
- 大量生産・多層フィルム → 水中ペレット
生産要求に応じた切替が可能なため、
クライアントの用途に合わせた 最適なペレット品質 を実現できます。
■「製造プラント × 製造技術」の総合提案
アイレックスは、1台の押出機だけを販売する会社ではありません。
- 原料調達
- 前処理(粉砕・洗浄・脱水)
- 押出・造粒
- 品質管理
- 出荷・運用改善
まで、必要な工程を一貫してサポートできます。
この「製造プラント × 製造技術」の総合力こそ、
自社工場の実務に精通したアイレックスが提供できる最大の価値です。
■お問い合わせ
設備選定、素材テスト、前処理ライン構築、押出運転条件の最適化など
お気軽にご相談ください。
