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オーストラリア最大の火力発電所前倒しで廃止

2021年11月に行われたCOP26では、石炭火力発電の廃止が議論の焦点になりました。火力発電は、温室効果ガスの排出量が大きく、環境への負荷が高いからです。各国が段階的な廃止を約束していますが、オーストラリアでは国内最大の石炭火力発電所を前倒しで廃止する方針が最近発表されました。なぜ、オーストラリアが石炭火力発電所を廃止できるのかについて、紹介したいと思います。

オーストラリア最大の石炭火力発電所が2025年に廃止予定

オーストラリアでは、2025年に国内最大の火力発電所「エラリング発電所」を廃止する方針だと発表されました。エラリング発電所は、稼働開始からすでに40年以上経つ発電所。石炭火力発電設備4基とディーゼル火力発電設備1基を有していますが、老朽化のため2032年に廃止される予定でした。

予定よりも7年前倒しの廃止ということで、オーストラリア国内でもさまざまな議論が起きています。

火力発電所廃止前倒しは再生可能エネルギーのコストダウンが要因

エラリング発電所が前倒しで廃止される背景には、2つの理由があります。

・発電所が老朽化により、採算が悪くなっていた
・再生可能エネルギーのコストダウンが進んだ

オーストラリアは、世界有数の石炭生産国です。このため、火力発電をやめることによって、電力供給の安定だけでなく、原料の石炭に関わる人の雇用などの問題も浮き彫りになります。まだ本当に2025年に廃止できるのかについては、議論が必要でしょう。

しかし、再生可能エネルギーのコストダウンが想定よりも進んでいることは、喜ばしいことだと思います。

火力発電廃止で脱炭素へ

日本は国内に資源をもたない国です。火力発電には石炭や石油などが必要なので、日本は原料を輸入するしかありません。しかし、輸入に頼るということは、刻々と変わっていく国際情勢の影響を強く受けることにもなります。

再生可能エネルギーであれば、日本国内でまかなうことが可能です。技術革新によって、コストダウンが進めばより効率よく発電ができるでしょう。このように、火力発電から再生可能エネルギーを使った発電に切り替えることで、脱炭素社会を実現できるかもしれません。

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