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コロナウイルスと環境問題

新型コロナウイルス感染症が日本で流行してから、すでに2年が経ちました。経済的なダメージを受けたり不自由な生活を送っていたりする方も多いのですが、経済活動の停滞によって環境が改善されたというプラスの影響も出ています。そこで、コロナウイルスと環境問題の関係について、さまざまなレポートをご紹介します。

コロナウイルスによって環境問題は改善した?

新型コロナウイルスのワクチンが供給される前、世界各国で感染拡大を防ぐためにロックダウンを行いました。これによって、一時的に大気汚染が改善したという報告があります。

たとえば、中国では2020年2月のCO2排出量が前月比25%減になりました。インド北部では、大気汚染の原因物質であるエアロゾルの数値が過去20年で最も低い水準に。大気汚染問題が深刻なアメリカのロサンゼルスでも、PM2.5の濃度が40%減少したと報道されています。

一時的ではありますが、コロナウイルスの流行によって環境汚染が改善された面はあります。

コロナウイルスによる環境悪化も

一方、コロナウイルスの流行で、新たな環境問題も起きています。それは「コロナごみ」が増えていることです。

ステイホームをしているとき、「家庭ごみが増えた」と感じたことはありませんか?デリバリーやテイクアウトの食事をすると、外食よりもパッケージのごみが増えがちです。また、ネットショッピングを使うと、梱包材のごみが大量に出ることも。

使い捨てマスクのごみ問題も深刻です。マスクのごみを道端などで見かける方もいるでしょう。マスクのなかにはプラスチックが使われているものもあります。海や河川に漂流したまま放置されるとマイクロプラスチックになって、魚や動物の体内に入る可能性があるのです。

コロナ後の環境をどのように考える?

コロナウイルスによって一時的に改善した地球環境。しかし、コロナごみという新しい環境問題も登場しました。私たちが意識的にコロナ後の環境問題を考えていく必要があります。

ステイホームで外に出られない日が続き、アウトドア志向になった方も多いでしょう。そこから、自然環境を大切にしたいと考え始めた方もいるはずです。反対に、人との接触を避けるために公共交通機関を使わず、自動車によく乗るようになった方もいるでしょう。

環境への負荷と便利さの間で、上手にバランスをとっていくことが今後求められます。便利さを我慢をするのではなく、環境に優しい製品を使ったり、そういった製品を開発する企業を応援したり、消費者ができることをしていきたいですね。

コロナごみという新しい環境問題も登場したため、「SDGSをわかりやすく解説」を再度ご確認ください。

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