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PETボトルリサイクル事業に環境省が4億円出資

ここ数年、地球温暖化対策のため、環境への配慮をますます求められるようになってきました。その中でも、プラスチックゴミの削減やリサイクルは各国が力を入れて取り組んでいます。こういった流れの中で、2021年9月に環境省の所管である「一般社団法人グリーンファイナンス推進機構」がPETボトルリサイクル事業に4億円出資するというニュースが入ってきました。このニュースは、PETボトルリサイクル事業を行っている弊社も注目しています。

環境省が川崎市にあるPETボトル再生事業に出資

「グリーンファイナンス推進機構」が出資したのは、神奈川県川崎市にあるPETボトルリサイクル事業です。報道によりますと、この工場では独自のケミカルリサイクル技術によって、使用済みPETボトルから再生PET樹脂を製造するとのこと。PETボトルをリサイクルすることで、年間16,000トン以上のCO2削減が期待できるそうです。

グリーンファイナンスは低炭素社会創出のために作られた基金ですが、出資決定には2つのポイントがあります。

1.CO2を削減できる事業

2.地域を活性化できる事業

今回出資が決まった川崎市の事業では、自治体・市内のスーパー・飲料メーカー・リサイクル事業者などが共同でPETボトルリサイクルを行います。スーパーで使用済みPETボトルを回収し、リサイクル事業者は再生PET樹脂を製造。再生PET樹脂から新たにPETボトルを作り、飲料メーカーが使用するという流れです。(※)

※出典:川崎市「ペットボトルからペットボトルをつくる実証事業を開始します !」https://www.city.kawasaki.jp/templates/press/cmsfiles/contents/0000130/130474/210701_hodo.pdf

注目されるPETボトル再生事業

PETボトル再生事業は、今まさに注目を集めています。

日本では1990年代からPETボトルのリサイクルが始まりました。使用済みのPETボトルをスーパーなどの回収ボックスにいつも出しているという方も多いのではないでしょうか?

実は、従来回収されたPETボトルなど廃プラスチックの多くは、中国などアジアの国々に輸出されていたのです。ところが、2018年から中国は廃プラスチックの輸入を禁止、タイやマレーシアなども輸入基準を厳しくしています。(※)

こういった背景もあり、日本は国内で廃プラスチックを処理する必要が出てきたのです。

※出典:独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)「行き場を失う日本の廃プラスチック」https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2019/0101/fceb0360455b6cdf.html

アイレックスのPETボトル再生事業について

弊社アイレックスでも、PETボトルの再生事業を行っています。弊社の独自技術としては、PETボトルのボトル本体・キャップ・ラベルを比重によって振り分けるシステムがあり、投入から再生ペレット製造まで一貫で行えます。ボトル本体・キャップ・ラベルはそれぞれ異なる再生ペレットとして生まれ変わり、ブルーシートなどのプラスチック製品の原料になるのです。

アイレックス株式会社では、お得意先様からPETボトル混合品を受け入れているだけではなく、リサイクル設備の販売も行っております。ご興味をお持ちの際は、ぜひお気軽にご連絡ください。

PETボトルリサイクルプロセス」ではペットボトルを分解して再利用するまでの工程を紹介しております。

プラスチックリサイクルの必要性については「プラスチックリサイクルの必要性」に詳しく紹介しておりますので、こちらもご参照ください。

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