お知らせ・コラム
「ペレット」を知ろう
「ペレット」は、プラスチック製品を成形する材料として欠かせないものです。この記事では、「ペレット」の本来の意味、プラスチックペレットの原材料や使い道について解説します。
環境問題においてプラスチックペレットの活用が期待されているのはなぜか、を知るきっかけとなりましたら幸いです。
ペレットとは?どういう意味?
ペレットは、本来「小さな球」という意味の英語です。
そこから、プラスチック製品の原料となる小さな球を「プラスチックペレット」、小さな木くずやおがくずなどの製材廃材を固めた固形燃料を「木質ペレット」と呼びます。
プラスチックペレットの原材料は?
プラスチックペレットには、石油を原材料とするバージンペレットと、廃プラスチックを原材料とする再生ペレットがあります。
バージンペレットは、新しいプラスチックの製造と同様のプロセスが必要です。一方、再生ペレットは、回収した廃プラスチックを破砕、洗浄、溶解して加工するというリサイクルのプロセスによって製造されます。
環境問題に対応するうえでは、廃プラスチックを削減し、石油燃料の使用も抑えられる再生ペレットの活用が期待されています。
プラスチックペレットの使い道は?
再生ペレットは、食器やプランター、ポリ袋のほか、衣類や家電製品など幅広い製品に活用されます。
ほかにも、廃プラスチックや古紙など可燃性のごみを粉砕・乾燥して、生石灰を混ぜて成型したプラスチックペレットの一種である「RDFペレット」は、発電用燃料として使用されています。
プラスチックペレットの利用の拡大は、廃プラスチック削減につながるため、プラスチックペレットの活用は環境問題にとって有効なものといえるでしょう。
現状、日本では再生ペレットはあまり使われていませんが、EUでは、製品のうち何割かは再生ペレットを使用しなければならないとの規制がされており、再生ペレットが広く使用されています。
日本で再生ペレットが浸透しない理由としては、バージンペレットと比べて、強度や透明性などの品質が劣るためです。
しかし、ごみ袋などの使用後は捨てるだけの製品であれば、強度や透明性などを気にする必要はありません。私たちが日々の生活の中で再生ペレットを使用したごみ袋を使用するよう心がければ、日本でも少しずつ再生ペレットの使用が広がっていくことでしょう。
「再生ペレットの用途は?廃プラのリサイクルについておさらい」では、ペレットの使い道や廃プラリサイクルビジネスのトレンドを理解でき、「資源リサイクル設備事業の紹介」ではリサイクル関連設備について、詳しくご紹介しております。