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複層フィルムの買取とは

アルミ蒸着・アルミ箔の複層シート買取とリサイクルの最前線

食品の包装に用いられる容器の中でも、ヨーグルトやゼリー、ミルクポーションの蓋に代表される「アルミ蒸着」「アルミ箔」の複層シート構造は、機能性の高さから今や多くの加工食品メーカーで採用されています。また、こうした素材は医療分野のパッケージにも活用されるなど、用途は年々拡大しています。

これらは、プラスチック素材(PE、PP、PSなど)とアルミや紙が貼り合わされた構造で、高いバリア性、遮光性、防湿性を備えながらも、使用後のリサイクルが難しいという課題を抱えています。従来は「産業廃棄物」として焼却・埋立され、多くの企業が処分費を負担してきました。

しかし、現在ではこれらの複層シートを“価値ある資源”として再生する仕組みが整い始めています。アイレックスでは、アルミ蒸着・アルミ箔を含む複層プラスチックの買取と再資源化を積極的に行っています。

 

複層シートとは?──機能性の裏にあるリサイクル課題

複層シートとは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂フィルムにアルミや紙をラミネートや蒸着で重ねた多層構造のシートを指します。

  • アルミ蒸着/PPシート
  • アルミ箔/PPシート
  • アルミ箔/PSシート

などが代表的です。

 

再資源化を可能にしたアイレックスの新リサイクルプラント

これらの素材は、加工食品、医薬品、化粧品などの包装資材に使用される一方で、異なる性質の素材が複雑に組み合わされているため、従来のプラスチックリサイクル設備では処理困難な“混合物”と見なされ、廃棄対象とされてきました。特にアルミ成分は、再資源化の過程で不純物として扱われることが多く、完全な分離が求められる工程では大きな障壁となっていました。

このような状況を打破すべく、アイレックスでは2023年8月に新たなリサイクルプラントを稼働。この設備によって、

  • アルミ蒸着・アルミ箔付きの複層シート(食品容器の端材(特に50cm〜60cm幅のロール形状))

といった高難度素材の自動分離と再資源化が可能となりました。
このプラントでは、複層シートを構成するPP、PE、PSといったベースプラスチックと、アルミや紙などの素材を完全分離し、素材別に再資源化され、再生ペレットとして再流通されています。

 

具体的な買取対象と流通先

アイレックスが買取対象とするのは、主に以下のような複層素材です。

  • ヨーグルト蓋、ゼリー容器の端材
  • ミルクポーション蓋のロール素材

 

これらは、以下のようなルートで再資源化されます。

  • 排出事業者(食品メーカー等)からロール状またはバラ状で入荷
  • リサイクルプラントで分離・選別
  • プラスチックは再生ペレット化
  • パレット、容器、建材、雑貨の原材料として流通しています。

従来なら産業廃棄物として費用をかけて処理していましたが、弊社では有価で引取します。コスト削減とサステナビリティの両立を実現できるようになったのです。

 

リサイクルによる企業のメリット

アイレックスの複層フィルムリサイクルは、単なる「処理」ではなく、企業活動に以下のような明確なメリットをもたらします。

  • 廃棄処理コストの削減
  • 資源の有効活用による環境配慮のPR
  • リサイクル率の向上(ISO・CSR・ESG対策)
  • 取引先や投資家への環境配慮アピール

サステナブルな経営が求められる今、複層シートの再資源化は「コスト」ではなく「企業価値向上の投資」として考えられるようになっています。

 

最後に──処分から資源へ。複層シートは“捨てずに売る”時代へ

アルミ蒸着やアルミ箔が貼り合わされた複層シートは、その構造ゆえにリサイクルが困難とされてきましたが、アイレックスの技術によって、「廃棄対象」から「再資源化可能な資産」へと変わりつつあります。

もし自社工場や倉庫で、使用後の包装材・端材が定期的に発生しているなら、それはコストではなく新たな収益源になるかもしれません
複層フィルムの処分にお困りの企業様は、ぜひ一度アイレックスにご相談ください。廃プラの買取から分別・再資源化まで、一貫して対応可能な体制を整えています。

 

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