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ヨーロッパ各地で40℃を超える猛暑

2022年の夏。日本でも各地で熱中症警戒アラームが出ていますが、ヨーロッパも記録的な猛暑になっています。ヨーロッパ各地では、7月の猛暑が原因で大規模な山火事も起こりました。そこで、まだ続きそうなヨーロッパの記録的な猛暑の様子や原因について解説します。

ヨーロッパ各地で記録的猛暑発生

ヨーロッパ各国で記録的な猛暑が発生しています。7月の中旬、イギリスでは40℃を超え、過去最高を更新しました。日本では毎年夏場は気温が30℃後半の気温が普通になっていて、40℃に達しても大して驚かない人も多いでしょう。しかし、イギリスの7月の気温は、平年10~20℃程度。普段よりも20℃以上も気温が高いという事態です。

スペインやポルトガルでは、猛暑の影響で1,100人以上の死者が出ました。もともと涼しい地域では冷房設備を持たない家も多く、熱中症になる人が増えています。

ヨーロッパ各国における猛暑の影響

ヨーロッパ各国では、熱波の影響で大規模な山火事が発生しました。EUの森林火災監視当局によると、2022年1~7月までの加盟各国の累計焼失面積は4,582㎢となっています。東京都の面積の2倍以上が山火事によって消失したということです。

また、記録的な暑さにより、交通への影響も出ています。イギリスでは、熱によって線路がゆがんだり空中ケーブルが故障したりしたため、一部の鉄道が運休しました。ほかにも、ロンドン近郊のルートン空港では、猛暑によって滑走路が損傷したため、複数の便が欠航になりました。

ヨーロッパの異常気象の原因とは?

ヨーロッパの猛暑について、専門家は気候変動の影響によるものだとしています。国連の世界気象機関(WMO)は、熱波は以前より頻繁で激しくなっていると指摘。こういった熱波が常態化し、より強烈な事象が発生するだろうと予測しています。

熱波だけでなく、干ばつや豪雨も気候変動によるものだといわれています。化石燃料を燃やすことで排出する温室効果ガスの影響で、今まさに大きな気候変動が起きている最中です。

パリ協定に基づいて、日本は2030年に温室効果ガスの排出を46%削減(2013年度比)、2050年までに実質ゼロにすることを表明しています。各国が表明した目標を達成しなければ、ますます気候変動は激しくなるでしょう。世界全体で協力しながら、地球環境を守っていく必要があるのです。

異常気象について、「ラニーニャ現象で寒い冬」にも、詳しくご紹介しております。

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