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脱プラスチックとは?企業の取り組みについて解説!

プラスチックごみによる海洋汚染が、深刻な社会問題と化しています。さまざまなところで、プラスチックストローから紙ストローに置き換える動きが目立ってきました。

マクドナルドは紙製・木製ストローやスプーンなどの提供を開始し、莫大な量のプラスチックごみ削減を目指しています。マクドナルドの取り組みの内容や期待できる成果、競合他社の動きについて紹介します。本記事を読めば、日本におけるプラスチック削減のトレンドを把握できるでしょう。

脱プラスチック|マクドナルドの事例

マクドナルドは2022年10月7日から、紙製ストローおよび木製スプーン・マドラー・ナイフ・フォークの提供を開始しています。プラスチックの使い過ぎが社会問題になる中、脱プラスチックを推進して地球環境に配慮する狙いがあります。

紙ストローは環境に優しい反面、風味への影響や時間の経過によるふやけなどが生じるデメリットがあります。マクドナルドは美味しさや使いやすさ、安全性を考慮しつつ、プラスチックに代替するストローの開発に取り組んできました。

2025年末までにすべての顧客提供用パッケージを、リサイクル素材や再生可能な素材、または認証素材への変更を謳うコミットメントを掲げています。

年間で削減できるプラスチックの量は?

マクドナルドは木製・紙製のストロー・スプーンに切り替えることで、年間900トンものプラスチックの削減に寄与できると試算しています。2022年4月に施行されたプラスチック新法(新プラ法)では、使い捨てのプラスチック製品を大量に提供する事業者の削減義務が定められました。

幅広い産業で対応が必要となっており、なかでも飲食は影響が大きい筆頭の業界です。プラスチック新法では12種類の製品を「特定プラスチック使用製品」に指定しており、ストロー・フォーク・スプーン・マドラーなどが代表的なものです。

広がる脱プラスチックの取り組み

脱プラの動きは各業界に影響を与え、マクドナルドの競合他社にも広がっています。ファーストキッチンとウェンディーズ・ファーストキッチンは、2022年6月6日から、プラスチック製ストローの代替としてステンレス製ストローの提供を開始しました。

その他のプラスチック製カトラリーも、順次環境に配慮した素材や規格に変更する予定です。一連の施策により、カトラリーに関連したプラスチックごみを年間4割程度削減できる見通しです。

モスバーガーでも、バイオマスプラスチック原料のスプーン・フォークを一部店舗で提供開始しています。

プラスチックごみをはじめ、廃棄物問題は年々複雑化・拡大化しつつあり、廃棄物処理のみでの解決は限界があります。資源の再利用を前提としたビジネスモデルの構築は、いまやすべての企業にとっての責務です。

アイレックスはリサイクル事業者の視点から、生産→販売→廃棄→回収→再利用というサプライチェーンを考慮したビジネスモデルの構築をサポートしています。資源リサイクル事業に少しでも興味がある方はお気軽にご相談ください。

プラスチックの代替!スプーンも食べる時代到来」では、楽しみながら使いたい食べられるスプーンについてご紹介しております。

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